今回は、苗で買って育てていた水菜のその後を記録します。
水菜といえば、やわらかい葉を食べる野菜という印象が強いですが、育てているうちにトウ立ちし、茎が伸びてきました。
片方の株は食べましたが、もう片方は「せっかくだから最後まで見てみよう」と思い、そのまま残して観察することにしました。
すると、水菜は黄色い花を咲かせ、蜂がやって来るようになり、その後は細長い莢をつけ、最後には種まで採ることができました。
さらに、採れた種を見ていると、以前観察した東京カブや天王寺カブの種との共通点や違いも見えてきました。
この記事では、苗で買った水菜を最後まで育ててみたらどうなったのかを、トウ立ち・花・蜂・莢・採種の流れとしてまとめます。
この記事は、家庭菜園でトウ立ちした水菜を観察し、採種を試した記録です。
苗で購入した水菜の場合、品種によっては採れた種をまいても親株と同じ性質になるとは限りません。
また、近くでカブなど同じアブラナ科の植物が咲いている場合、交雑する可能性もあるため、観察実験として楽しむのがよさそうです。
・苗で買った水菜がトウ立ちしたあとの変化
・水菜の花の様子
・花に蜂がやってきたときの様子
・水菜に莢ができて、種が採れるまでの流れ
・東京カブ・天王寺カブの種との共通点と違い
・トウ立ちした野菜を最後まで観察する面白さ
苗で買った水菜がトウ立ちした
今回育てていた水菜は、固定種や在来種ではなく、苗で購入した水菜です。
育てているうちに、中心から茎がすっと伸びてきて、いわゆるトウ立ちの状態になりました。
葉物野菜を育てていると、トウ立ちすると「もう食べ頃を過ぎたかな」と感じることがあります。
実際、片方の株はその段階で収穫して食べました。
ただ、もう片方は「ここまで来たなら最後まで見てみたい」と思い、そのまま残して観察することにしました。
この時点では、食べるための野菜だった水菜が、少しずつ観察する植物として見えてきたように思います。
ケロちゃメモ
葉物野菜のトウ立ちは、収穫目線では残念に感じることもあるんじゃ。でも、植物としては花を咲かせ、種を残す段階に進んでいるんじゃケロ。
残した水菜に、黄色い花が咲いた
そのまま残しておいた水菜は、さらに茎を伸ばし、先のほうにつぼみをつけ始めました。
やがて咲いた花は、小さな黄色い4枚花びらの花でした。
アブラナ科らしい、やさしくて素朴な花です。
水菜というと葉の印象が強いですが、こうして花が咲く姿を見ると、同じ株でもまったく違う表情を見せてくれるのだなと感じました。
最初は「トウ立ちして終わりかな」と思っていた株が、思いがけず庭の中で明るい存在になっていく様子は、見ていてなかなか面白かったです。

花が増えると、蜂が寄ってくるようになった
さらに観察を続けていると、水菜の花に蜂が寄ってくるようになりました。
これはとても印象的な変化でした。
最初はただ「花が咲いた」という出来事だったのですが、そこに蜂がやって来るようになると、水菜が庭の中で虫を呼ぶ植物として役割を持ち始めたように感じます。
実際に受粉の瞬間を細かく確認したわけではありませんが、花に訪花昆虫が来ている様子を見ると、花から莢、そして種へとつながる流れをより実感できました。
食べるために育てていた水菜が、花を咲かせることで虫と関わり、次の世代へつながる流れの中に入っていく。
そう考えると、トウ立ちした野菜も決して“終わり”ではないのだなと感じました。

ケロちゃメモ
花が咲くと、人間だけでなく虫たちも見に来るんじゃ。家庭菜園の中で小さな生態系が動いているように感じられるんじゃケロ。
花のあとには、細長い莢ができた
花が咲き終わったあと、水菜には少しずつ細長い莢がついてきました。
最初は細い緑色の棒のように見えますが、よく見るとちゃんと実のような形になっていて、「ここから種ができていくのだな」とわかります。
葉を食べる野菜として見ていたときには、なかなかここまで意識することはありません。
でも、最後まで残して観察してみると、水菜にも、花が咲き、莢ができ、種を残すという、植物としての流れがしっかりあることが見えてきます。
ここまでくると、最初に感じていた「トウ立ちしたから終わり」という印象はかなり変わっていました。
むしろ、ここから先のほうが観察としては面白くなってきます。

莢から種を取ることができた
その後、莢が育った水菜をしばらく見守り、採れそうなものを集めてみました。
実際に莢から取り出してみると、小さな種がしっかり入っていました。
最初は苗で買った水菜を普通に育てていただけでしたが、気づけば、トウ立ちし、花が咲き、蜂が来て、莢ができ、最後は種が採れるところまで観察することができました。
ここまで一連の流れを追えたことで、単なる栽培記録というより、水菜という植物の一生を少し見せてもらったような気持ちになりました。

水菜の種を、東京カブ・天王寺カブの種と比べてみた
今回採れた水菜の種を見ていて、以前観察した東京カブや天王寺カブの種のことを思い出しました。
カブのトウ立ち後に花・莢・種を観察した記録も、別記事でまとめています。

同じアブラナ科だからか、標準的な大きさの莢で比べると、1莢から採れる種の数は水菜もカブ類もだいたい同じくらいに見えました。
私が見た範囲では、標準的な大きさの莢で18個前後入っているものがあり、水菜も東京カブ・天王寺カブも、種数だけで見ると大きな差はなさそうでした。
ただし、種そのものの大きさは水菜のほうがひと回り小さいように感じました。
同じアブラナ科でも、莢の中に入る種数には共通点があり、種の粒の大きさには違いがある。
これは、実際に採種して並べてみたからこそ見えてきた面白さです。
| 比較項目 | 水菜 | 東京カブ・天王寺カブ |
|---|---|---|
| 莢の形 | 細長い莢 | 細長い莢 |
| 1莢あたりの種数 | 標準的な莢で18個前後のものを確認 | 多い莢で18個前後のものを確認 |
| 種の大きさ | ひと回り小さい印象 | 水菜よりやや大きい印象 |
こういう比較をしてみると、野菜ごとの違いだけでなく、同じ仲間の植物としてのつながりも感じられて、観察がさらに楽しくなります。
ケロちゃメモ
同じアブラナ科でも、種の大きさや莢の様子には違いがあるんじゃ。並べて見比べると、仲間としての共通点と、それぞれの個性が見えてくるんじゃケロ。
苗で買った水菜でも、最後まで観察すると面白い
今回の水菜は、固定種や在来種ではなく、苗で買ったごく身近な水菜でした。
そのため、もしこの種をまいて次に育てた場合、親株とまったく同じ性質になるとは限りません。
特にF1品種であれば、次世代では形や性質がばらつく可能性もあります。
それでも今回感じたのは、苗で買った野菜でも、最後まで見守ると十分に面白いということです。
食べるために育てるのはもちろん家庭菜園の大きな楽しみですが、それだけでは見えない景色もあります。
- 花が咲くこと
- 虫が来ること
- 莢ができること
- 種が残ること
- ほかのアブラナ科の種と比べられること
そこまで見届けると、野菜に対する見方が少し変わります。
トウ立ちは失敗ではなく、その先の入り口だった
最初は、トウ立ちした水菜を見て「もう終わりかな」と思っていました。
でも実際には、その先に、花が咲き、蜂が訪れ、莢がつき、種が採れ、さらにカブ類との比較までできるという、思っていた以上に豊かな流れが続いていました。
トウ立ちは、食べるタイミングとしてはひとつの区切りかもしれません。
けれど、植物として見れば、そこから先にもまだまだ続きがあります。
今回の水菜は、そんなことを改めて教えてくれた気がします。
今後やってみたいこと
今回採れた種については、今後いくつか試してみたいことがあります。
- 採れた水菜の種をまいてみる
- 実際に発芽するのかを見る
- 親株と似た姿になるのか観察する
- 苗由来の水菜でも次世代につながるのか試してみる
ここまで来ると、今回の記事は続編につながる観察記録としても使いやすそうです。
また変化があれば、その続きも記録してみたいと思います。
まとめ
苗で買った水菜がトウ立ちしたため、片方は食べ、もう片方はそのまま残して観察してみました。
その結果、黄色い花が咲き、蜂が寄ってきて、細長い莢がつき、最後には種まで採ることができました。
さらに採れた種を見てみると、東京カブや天王寺カブと同じアブラナ科らしく、1莢あたりの種数は近い一方で、水菜の種はひと回り小さいように感じました。
食べ頃を過ぎた野菜は、つい「終わり」と思ってしまいがちです。
でも、少し見方を変えて最後まで観察してみると、その先にはまた別の楽しみがあります。
今回の水菜は、食べるための野菜としてだけでなく、花を咲かせ、虫を呼び、種を残す植物としての面白さを見せてくれました。
こうした流れを見られるのも、家庭菜園の魅力のひとつだと感じます。
これまでの家庭菜園観察をまとめた記事も作成しました。水挿し・ランナー・採種・発芽など、植物を次につなぐ流れを整理しています。



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