ハエトリグモは、家の中や庭先でも見かけることがある小さなクモです。
網を張って獲物を待つタイプではなく、自分で歩き回りながら獲物を見つけ、タイミングを見て飛びつく姿が特徴的です。
以前、家にいたハエトリグモをしばらく観察していたところ、運よく捕食の様子を見ることができました。
小さな体で獲物にじわじわ近づき、距離を測るようにして飛びつく姿は、想像以上に迫力がありました。
この記事では、ハエトリグモがコオロギを捕食する様子を観察した記録として、近づき方、飛びつく瞬間、捕食中の様子、食後に見えた変化をまとめます。
この記事は、筆者が過去に観察したハエトリグモの記録です。
生き物に餌を与えて観察する場合は、無理に大きな餌を与えたり、長時間ストレスをかけたりしないよう注意してください。
観察後は、生体への負担をできるだけ少なくすることが大切です。
・ハエトリグモの捕食行動を観察した記録
・獲物に近づくときの動き方
・飛びつく瞬間と捕食中の様子
・ハエトリグモの食べ方について感じたこと
・身近な生き物を観察する面白さ
ハエトリグモの捕食を観察したきっかけ
昔、家に住み着いていたハエトリグモを捕まえて、飼育容器の中でしばらく観察していたことがあります。
普段から家の中で見かけることはありましたが、じっくり観察してみると、動き方や周囲への反応がとても面白い生き物です。
今回観察していた個体は、普段見かけるハエトリグモより少し大きく感じました。クモは種類にもよりますが、オスよりメスのほうが大きいことも多いため、もしかするとメスだったのかもしれません。
その観察中に、餌として入れたコオロギに反応し、捕食する様子を見ることができました。
ケロちゃメモ
ハエトリグモは網で待つより、自分で獲物を見つけて近づくタイプなんじゃ。小さいけれど、動きはかなりハンター寄りなんじゃケロ。
餌としてコオロギを与えてみた
当時、ホームセンターで購入したコオロギを繁殖させていたため、観察用の餌としてコオロギを与えてみることにしました。
今回与えたコオロギは、観察していたハエトリグモよりも少し大きめに見えるサイズでした。
正直なところ、自分より大きく見える相手に向かっていくのか気になったため、少し大きめの個体を選びました。ただし、今振り返ると、生体への負担を考えるなら、餌のサイズは慎重に選んだほうがよかったと感じています。

ハエトリグモが獲物に近づくまで
コオロギを飼育容器に入れると、ハエトリグモはすぐに反応しました。
いきなり飛びつくのではなく、まずはコオロギの動きをうかがうように見ていました。その後、じわじわと距離を詰めていきます。
この時点で印象的だったのは、ただ近づいているというより、相手との距離やタイミングを見ているように感じたことです。
ハエトリグモは小さな生き物ですが、獲物に向かうときの動きにはかなり緊張感がありました。
ケロちゃメモ
飛びつく前に、じっと距離を測っているように見えるのが面白いんじゃ。観察していると、ただ動いているだけではないことが分かるんじゃケロ。
飛びつく瞬間と捕食の様子
しばらくコオロギの様子を見ていたハエトリグモは、タイミングを見計らうようにして一気に飛びつきました。
自分よりも大きく見える獲物に向かっていく姿には驚かされました。小さな体でも、獲物を捕らえる動きはとても的確です。
飛びついた後は、コオロギをしっかりとホールドしていました。獲物が動こうとしても、簡単には離さないように見えました。

捕らえた直後は、しばらく獲物を咥えたまま動きを止めているように見えました。獲物の動きが徐々に弱まり、その後、捕食の体勢に移っていきました。
ハエトリグモは獲物をどう食べるのか
捕食の様子を見ていて、特に印象に残ったのが食べ方です。
最初は、カマキリのように獲物を少しずつ噛み切って食べていくのかと思っていました。しかし、観察していると、ハエトリグモの捕食はそれとは違って見えました。
獲物の形がある程度残ったまま、時間をかけて養分を吸っているように見えたのです。
クモの仲間は、獲物を捕らえたあと、消化液を使って体外で消化し、液状になった栄養を吸収するような食べ方をするとされています。実際に観察していても、獲物の形がすぐに崩れるというより、時間をかけて中身を吸収しているような印象でした。

食べている時間は、数時間ほどあったように感じます。途中で位置を変えながらも、獲物を離さずに捕食を続けていました。
小さなクモですが、捕食中の集中力のようなものを感じる場面でした。
捕食後に見えた変化
捕食が終わったあとに気づいたのは、ハエトリグモのお腹が少し膨らんで見えたことです。
食べる前と比べると、腹部に栄養が入ったように見えました。観察していると、食べたものによって体の見え方が変わるようにも感じられます。
こうした変化は、普段ただ見かけるだけではなかなか気づきません。飼育容器の中でじっくり観察したことで、捕食前後の違いを見ることができました。
観察して感じたこと
今回の観察で一番印象に残ったのは、ハエトリグモの動きが想像以上に計算されているように見えたことです。
獲物に近づくまでの動き、飛びつくタイミング、捕らえた後の保持の仕方など、どれも小さな体からは想像しにくい迫力がありました。
また、捕食の仕方も、カマキリのように食べ進めるのではなく、獲物の形を残しながら時間をかけて栄養を吸収しているように見えた点が面白かったです。
身近にいる小さな生き物でも、じっくり観察すると知らなかった行動が見えてきます。
ケロちゃメモ
身近な生き物でも、じっくり見ると知らなかった行動が見えてくるんじゃ。小さな観察も、立派な記録になるんじゃケロ。
ハエトリグモをもっと知りたい方へ
ハエトリグモは、小さくても表情や動きに個性があり、観察しているととても魅力的な生き物です。
もっとハエトリグモについて知りたい方には、写真や解説が楽しめる本を読んでみるのもおすすめです。
まとめ
今回は、ハエトリグモがコオロギを捕食する様子を観察した記録をまとめました。
コオロギを入れると、ハエトリグモはすぐに反応し、獲物の動きを見ながら距離を詰めていきました。
そして、タイミングを見て飛びつき、小さな体で獲物をしっかり捕らえる姿を見ることができました。
捕食中は、獲物の形を残しながら時間をかけて栄養を吸収しているように見え、普段見かけるだけでは分からない行動を観察できました。
身近な生き物でも、じっくり見てみると知らなかった一面が見えてきます。ハエトリグモは、小さな体ながらとても魅力のある生き物だと感じました。
このあと、観察していたハエトリグモがドーム状の巣を作り、卵嚢のようなものを確認する場面もありました。その様子は、別記事であらためてまとめる予定です。



コメント